きゃっぷのワンポイント講座 vol.3

パスミス(その3)

早いもので3回目。一体どれだけの人が読んでどんな感想を持ったのでしょう。明日日曜は出勤なんですがちょっと暇なので。さて今回は前回の「意図の違い」の解決策を単純な視点で検証しましょう。

子供に3対1を指導する時、正確なキックは勿論ですが私はパスコース、受け手の動き等も細かく指導します。

正確なキックが出きるという前提ですが、解決策は単純に3角形です。
試合中、いろんな動きの中で3角形がたくさん出来ます。
スペースに走る人A、ボールを持ってる人B、それらをサポートするC、ABCで3角形。

この時、C次第で3角形の形が変わるのは言うまでもありませんね。
パスルートが長くなるも短くなるも、Bの斜め前に出て正3角形にするもBの真横に来て直角3角形にするも全てC次第。
Cの動きが大変重要なのかもしれません。

前回は受け手Aと出し手Bの関係でしたが、今度は出し手B、受け手の第二候補Cの関係が発生します。

となると前回の注意点を考えなくてはなりませんね。
Cはむやみにスペースに出てないか、Bへのサポートは出来てるかを注意するわけです。

よく考えると全ての場面でこれの繰り返しで、相手がパスカットしようと3角形に群がれば群がるほど一気に逆サイドはフリーになりやすくなる。
何故か、敵からすればA、Cはパスカットの対象ですからBとの間にプレスしてくるはずなんです。
3対1の鬼をやってる時に「あと一人いたらなぁ」って思いませんか?それと同じ。
これ、つまり3角形のサポート関係(意図伝達も含め)が上手く行けばWSCのキープ率は上昇しますねぇ。

さらに応用としてABCにポスト役Dが入るとどうでしょう?1つしか形成されてなかった3角形が4つになります、パスコースも増加、仮にパスミスしても一気に逆プレス。このDに対してのサポートE、Cに対してのサポートF、・・・と増えれば増えるほど3角形は広がりを増し、大きな逆サイド展開をしてもそこでもいつでも3角形が出来てるわけです。

冷静に考えるとすごい話ですよね。誰がどのサポートとまだ明確でないにせよ、一人動けば格段にリズムも展開も楽になる。理解しづらい人は図に書いてみるとわかりやすいですよ。では今回はこの辺で、次回は必殺ゾーンプレス!(予定)

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